あなたは埃にどんなイメージを抱きますか?
汚い、掃除していない、すぐ溜まる、ホコリっぽい乾いた感じ…いろいろありますよね。
また、古い家を訪れたときや、久しぶりに押入れを開けたときに、いわゆる「埃のニオイ」を感じませんか?
古臭いような、何年も前から沈殿していたような、じわっと鼻にまとわりつくニオイです。
あのニオイを嗅ぐと、不潔な場所に来たようで立ち去りたくなっちゃいます。
掃除をサボって油断していると、自宅の中でもあのニオイが漂ってくることがあるんですよね。
あのどんよりした埃のニオイを予防できたらいいと思いませんか?
この記事では、埃のニオイの正体やその対策について、わかりやすく解説しています。
読み終わった頃には、きっと埃のニオイについて理解して、正しく予防できるようになっているはずですよ。
埃のニオイの正体は?
埃のニオイというけれど、埃そのものはじつは無臭なのです。
では、ホコリのニオイとはなんなのか?
埃のニオイの正体は、沈殿した埃に湿気や初期のカビが溜まったニオイなのです。
人によってニオイに対する表現は違いますし、程度の問題はありますが、「埃のニオイ」は「カビ臭いニオイ」を少し弱めたニオイを指しているといってもいいでしょう。
湿気を通り越してカビがびっしり繁殖すれば、それはもう純然たる「カビ臭いニオイ」になるわけですね。
目に見えるほど埃が溜まっている場所は、人の出入りが少なくて湿気が溜まりやすく、カビ菌も繁殖しやすいです。
そのせいで、人は溜まった埃を見ながら「埃のニオイがする」と表現するのかもしれません。
また、乾燥していて砂塵が舞うような場所を「ホコリっぽい」ということもありますから、少しややこしい気もしますが。。。
埃のニオイがするときは、とにかく湿気が原因だということをまずは頭に入れておいてください。
埃のニオイを感じる場所はどこ?
上に書いたように、埃と湿気がたまりやすい場所に埃のニオイは漂います。
条件としては、人の立ち入りが少ない、陽が当たらない、風通しが悪い等ですね。
具体的にあげてみましょう。
- 押入れ
- クローゼット
- 北向きの部屋
- 納戸
- 物置
- 別荘
- 倉庫
- 屋根裏
また、人の出入りが頻繁に行われる場所でも埃のニオイは発生します。
その一例がキッチンです。キッチンに置いてある冷蔵庫はかなりの量を放熱しています。湿気を含んだ埃がその熱によって温められると、通常の湿気を含んだ埃よりも強烈なニオイを放ってしまいます。
また和室も埃のニオイが発生しやすいですね。
古くなった畳がある部屋は特にそうです。畳自体に湿気が含まれているのもありますし、畳の下の埃が湿気を大量に含んでいることもあります。
古くなったアパートや戸建ての家は、目に見えないカベの奥や天井裏に埃が溜まっていて、さらに吸湿材も使われていないことが多く、建物全体から埃のニオイがすることがあります。
埃のニオイの対策方法は?
端的に、湿気を取り除くことが1番の対策になります。
具体的には以下の方法です。
- 窓をこまめに開ける
- 除湿剤を置く
- 空気清浄機を置く
どれもシンプルですが、効果は高いです。
次に有効なのが埃をこまめに掃除することですね。
これはラクな方法はありませんが、習慣化してマメにやっていくしかないでしょう。
洗濯したはずの服から埃のニオイがする?
この場合、服にカビ菌が付着している可能性を疑います。
50℃前後のお湯に粉末の酵素系漂白剤を入れて、漬け置きしましょう。これでカビ菌を完全に除菌できます。
それでもダメな場合は、服そのものの素材や染料からニオイがしている可能性もあります。
これは、海外生産の安物衣料にあるケースで、残念ながらこのニオイをとることは難しいです。香水等を使って、埃のニオイを感じさせないようにするしかないですね。
精神病の人から埃のニオイがする?
これには驚いたのですが。。。
体臭として埃のニオイがする人がいるという説があります。
それは精神的な病気の人からほこりの臭いがするという説です。(山崎邦郎作「においを操る遺伝子」より)
どういうメカニズムかはわかりませんが、加齢臭のように毛穴からニオイが漂うのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
埃のニオイの正体と、対策についてここまでお伝えしてきました。
この記事の要点をまとめると以下になります。
- 埃のニオイは、埃に湿気や初期のカビがたまったニオイであること
- 対策でもっとも有効なのは湿気を取り除くこと
- 目につきにくいところに溜まった埃が、湿気をためて臭っているケースには注意(冷蔵庫まわりなど)
家の中を清潔にして、常に埃のニオイとは無縁の生活を送りたいものですね。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。